星になれたら
「あ、亜矢…」




「…デート、したよ?手もつないだよ?



あたしが駄々こねたから部屋にも来てくれたよ?」



亜矢の瞳がうるむ。



「でも、もうこれ以上は進めないんだぁ…



進んだら、ヨースケを殺しちゃうから…」



「亜矢っ!」



「普通の恋人どうしなら、夜も怖くないのに…


暗闇だって味方につけて、愛し合うのに…



あたしは何にもしてあげられない…」




「亜矢がいれば他に何にも欲しいなんて言わない、


夜が怖いんなら寝なきゃいい。


亜矢のワガママにだってとことん付き合ってやる!」




< 79 / 153 >

この作品をシェア

pagetop