星になれたら
僕のぎこちないキスを亜矢は嬉しそうに受け止めてくれた。

亜矢はキスが上手かった。




「ヨースケ…」


「ん、なに?」


「…ありがとね」


「…」


「ヨースケに逢えてよかった」




僕は愛しさで張り裂けそうな胸のうちを伝えるすべが見つからなくて、声が出なかった。


代わりに涙が溢れて止まらなかった。




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