星になれたら

憎悪

目覚めたのはもうお昼をすぎていた。



隣に亜矢の姿はない。


起き上がるとテーブルの上に亜矢の字で書かれたメモが置いてあった。


『打ち合わせ、行って来ます。たぶん遅くなるかな?カギはかけなくていいからね。昨日はとっても嬉しかった!』






打ち合わせ?



僕はケータイの日付を見てハッとした。



8/30 16:39


―月末の契約


―打ち合わせ


―ケンジ


―亜矢の夢…


僕は亜矢の部屋を飛び出した。





< 88 / 153 >

この作品をシェア

pagetop