星になれたら
「俺…ひとりで死ぬのイヤだったんだよ!



亜矢、愛してる。

死ぬまで…いや、死んでもいっしょだぜ?」




ガチャッ


僕は怒りにまかせてドアを開けた。



ベッドの上には裸のままあぐらをかいて座っているケンジとマネキンのように無表情のまま横になっている亜矢がいた。



亜矢は僕を見るとびっくりして布団をかぶった。



「邪魔すんな、ガキ!!」

ケンジが叫ぶ。


「てめえ…!!」


僕は無謀にもケンジにつかみかかった。



亜矢の夢も人生も、この男は奪うつもりなんだ…

そう思ったら、勝手に身体が動いた。





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