星になれたら
「亜矢、やめて…」



僕は消えそうな亜矢の声をさえぎる。



これ以上聞いたら泣いてしまいそうだったからだ。



「亜矢、病院行こう…」


「行ったほうがいいよ!…ヨースケ大丈夫?血、出てる…」


亜矢の指が僕の切れた唇にそっと触れる。


僕は強引に亜矢を引き寄せキスをした。



「違う!!僕じゃなくて、亜矢が診てもらうんだ!」


亜矢の肩を掴み、僕は必死に訴える。



「…もう遅いよ」



「悪あがきだって言うなら、悪あがきでもいい…治療費なんてなんとかする!」



「…ムリだよ」



「頼むから…亜矢、このまま死んだりなんかするな!」



「後悔しないよ…ヨースケと会えたから。あたしの人生捨てたもんじゃなかった!」


亜矢は無理矢理笑って言った。



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