エンディングレター、明日。



無言が続いた空間にピリオドをうったのが深桜だった。



「立っているのもなんだし、座りなよ」


そう言われたから

丸イスに座った。



『………。』





「…ドナー、適合したんだってね」




『なんでそれ…』


深桜は哀しい笑みを浮かべ

しゃべり続けた。




「知らないわけないじゃん」



「だって奏多が助かるんだよ?」





そういって涙をこぼした深桜。



< 60 / 114 >

この作品をシェア

pagetop