俺に溺れとけよ
呆れるように言う紡は、そう言って頭をポリポリと掻く。




「だって…まだ怖いよ」

「もう少し泳げるようになった方がいいな。大学は別々の所通うんだから、お前が溺れたって俺がすぐ助けに行ける訳じゃかいんだから…」

「紡…」


また私の手を掴む紡。





「…知らない奴に助けてもらっても面白く無いしな」

「……妬いてるの?」

「バカ。まだだよ」


クスクス笑った後また紡泳ぎ始め、気が付くと打ち上げに向かう時間になっていた。
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