俺に溺れとけよ
「そろそろ行かなくちゃね」


室内プールに設置されている時計を見ていると、側にいる紡が後ろからぎゅっと抱きついて来た。






「紡…?」

「…今日はありがと。お前のお陰で土田に勝てたよ」


紡の声は少し震えていた。

私は紡の腕にそって手を触れて答える…






「そんな事ないよ。紡が頑張ったからだよ」


ただそれだけ

私は何にもしてないよ…


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