俺に溺れとけよ
「んー何だろうな~美海ってなんかほっとけないんだよなー。妹みたいつーか」

「何よそれ~」

「…わかるな」


アイスコーヒーを飲みながらボソッと言う蒼井くんに、私達3人は一斉に目を向けた。





「俺も多分土田と同じ気持ちだよ」


ニコッと笑う蒼井くんに私は赤くなる顔を必死に隠した。



それってどういう意味なんだろう…

よくわかんないけど嬉しい…




「わかってくれる奴がいたとはな~嬉しいぜ!美海はきっとそういうオーラが出まくってるんだろうな」

「どういうオーラよ…」


これは褒められてるのかな。会話の中で自分が中心になったりするのって恥ずかしいから苦手…




「そういえば蒼井くんてね、すっごい泳ぐの上手いし速いの!本当に凄いんだよ!」


ここは会話を変える作成でいこう。蒼井くんの自己紹介ちゃんとしてなかったしね!




「水泳部なの?」

「いや…部活は入ってない」

「へーそんなに速いなら入ればいいのに…昔から水泳やってたの?」

「幼稚園の時からやってる」


近藤さんが聞くと蒼井くんは軽い感じで答えた。

そんな小さい頃から水泳やってたなんて知らなかった。
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