俺に溺れとけよ
朝練が終わり男子達はシャワーで体や頭を洗った後、更衣室で制服に着替えHRまでまだ少し時間がある為プールの前の木陰で皆で屯する。
「あー夏が来たな~」
「俺達の季節だ」
部長と川崎くんがワクワクしたように話す。
「腹減った…」
「俺も」
蒼井くんと健くんが力ない声で言い、私はハッとある事を思い出して自分のカバンを開けた。
「あの…これ……良かったら食べて?練習終わりにお腹空くと思って作って来たんだけど」
私は大きめのランチボックスを出して蓋を開けた。今朝早起きしてメンバー分のおにぎりを作って来たのだ。
凪みたいにしっかりしてないし多分みんなの足を引っ張る私が何か役に立てることはないかと思い、お母さんに相談した結果「お弁当でも作ってみたら?」と言われ実践してみた。
「うわぁー嬉しい!水野ちゃん女子力高い!!」
「助かるな~」
最初に飛びついたのは部長と川崎くんで、おにぎりを2つずつ手に取った。
「何味があるの?」
「えっと…鮭と昆布とツナマヨとおかか」
健くんに聞かれて答えるも、気になるのはもちろん蒼井くんの反応。「俺はいらない」とか言われちゃったらどうしよう…
「どうも…」
「うん!」
おにぎりを三種類手に取りペコと頭を下げる健くん。すると蒼井くんが私に近づいてきておにぎりを2つ手に取ると、ランチボックスに詰め込んだおにぎりは全部無くなった。
「ありがと。明日もっと作って来てよ。これじゃ足りない」
ニコッと笑うと蒼井くんはアルミに包んであったおにぎりを剥がして、パクリと口に入れた。
「あー夏が来たな~」
「俺達の季節だ」
部長と川崎くんがワクワクしたように話す。
「腹減った…」
「俺も」
蒼井くんと健くんが力ない声で言い、私はハッとある事を思い出して自分のカバンを開けた。
「あの…これ……良かったら食べて?練習終わりにお腹空くと思って作って来たんだけど」
私は大きめのランチボックスを出して蓋を開けた。今朝早起きしてメンバー分のおにぎりを作って来たのだ。
凪みたいにしっかりしてないし多分みんなの足を引っ張る私が何か役に立てることはないかと思い、お母さんに相談した結果「お弁当でも作ってみたら?」と言われ実践してみた。
「うわぁー嬉しい!水野ちゃん女子力高い!!」
「助かるな~」
最初に飛びついたのは部長と川崎くんで、おにぎりを2つずつ手に取った。
「何味があるの?」
「えっと…鮭と昆布とツナマヨとおかか」
健くんに聞かれて答えるも、気になるのはもちろん蒼井くんの反応。「俺はいらない」とか言われちゃったらどうしよう…
「どうも…」
「うん!」
おにぎりを三種類手に取りペコと頭を下げる健くん。すると蒼井くんが私に近づいてきておにぎりを2つ手に取ると、ランチボックスに詰め込んだおにぎりは全部無くなった。
「ありがと。明日もっと作って来てよ。これじゃ足りない」
ニコッと笑うと蒼井くんはアルミに包んであったおにぎりを剥がして、パクリと口に入れた。