俺に溺れとけよ
今日はすっごくいい日だな。嬉しすぎてにやけそう…




「健とは学校で待ち合わせなんだけど…もう来てるかな」

「そうなんだ。先生に見つからない?」

「職員室から離れてるしうるさくしなければ平気」


確かにうちの学校のプールってどちらかというと目立たないもんね…

授業でもプールはないし、水泳部の練習でしか使われてないから貸し切り状態だよ。





「健くんも一緒なのに私も行っちゃっていいのかな…」


誘ってくれたのは嬉しいけど…そういうところ気になっちゃう。




「男2人じゃむさくるしいし、それにマネージャーも巻き込んで同罪にしようかなと思ってさ」


ちょっと意地悪な笑みを浮かべる蒼井くんを見て、本当にかっこいいと思った。

こんな人今までいただろうか…こんなに毎日ドキドキしてこの先心臓が持つかなぁ。






「健!」


学校のプールに着くと、入り口の扉の前で先に来ていた健くんが座り込んでいた。




「…水野も来たんだ」

「そ。鍵持ってるから道連れ。一緒でもいいだろ」

「問題ないよ」


私は内心ホッとしつつもプールの鍵を開けると、蒼井くんと健くんは中に入って服を脱ぎ始めた。

下に水着着てるってわかってるけど…直視出来ない~

私はその場から逃げるように更衣室に入り、服を脱いで水着の上からTシャツ姿のいつものスタイルに。そしてプールに戻ると、男子2人は既に泳ぎ始めていた。

そしてプールサイドに腰掛けて2人を見守るように見つめる。
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