君をいつまでも…
ジリリリリリリリリリリリリリガチャン

目を開けると眩しい光が目を覆った。

っっ!

ずっと光を見ることがなかったから目が痛い。

……………………

もう大丈夫だ。

今日から学校。と、いっても澪からすれ

ば“今日も”なんだがな。

俺は楽しみで仕方ない。ただ女子高生の制

服をきるのはあまり好まねーが。

でも俺は澪だから。

それより勉強はどうなのかって?

澪が勉強してるのを見てたから一応全部わ

かっている。

友達関係とかは特に問題ないな。

きっと昨日のことが噂で広まっているだ

ろーから誰も近づこうとしてこようとしな

いだろ。とゆーか、いじめが始まると思っ

てる。まぁ、いじめなんかに負けるわけ

ねーけど。

やられた分は、お返しするからな。

あ、こんなことしている間にもう8:10に

なっちまった。

まぁ、遅れてもいーか。

逆に遅れて行こう。9時頃に学校くか。

それまで何をしようか。そーいえば俺、朝

飯食くってねーな。とりあえずリビング

に行くか。俺は学校の荷物をもって1階のリ

ビングへと向かった。

母親はもういねーな。

…………澪はいつもこんな薄暗い部屋で一人

でいたのか。そうだ、小さい頃はこの

部屋で誰もいないときに泣いていたんだ。

早くもっと早く助けてあげたかった。

そしたら壊れることはなかっただろう。

ごめん澪。

俺が必ず復讐を成功させるから。だから

待っててくれ。


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