私のイジワルご主人様
四時間が終わると、あたしの机の前に沙紀が来た。
その顔からあたしのデート、もといご褒美の内容を聞きたくてウズウズしているのが見てとれる。
「さあ、話してもらおうかなっ」
「えっと…」
話はじめようとしたとき、頭の上にふっと影が落ちた。
「あんたが立花ひな?」
見上げると数人の女の子が椅子に座っているあたしを見下ろしていた。
冷たく見下すような瞳を向けてくる子もいれば、あきらかに怒りが顔に現れている子もいる。
「そうだけど…何か用?」
会ったことも話したこともない子たちばかりだ。
この子たちに何かした覚えなんて当然ない。