私のイジワルご主人様

「好きです!!」



放課後。
校舎裏に鴻上くんを呼び出したあたしは人生初の告白というものをした。

心臓はバクバクもので、目の前に立つ鴻上くんを見るのが精一杯。

震える唇でなんとか想いを伝えることができた。


「えー…と、立花ひなさん?」



呼び出した手紙に書いていた名前を見ながら鴻上くんがあたしの名前を口にした。



「は、はいっ」



「悪いんだけど…」



待って。イヤ。
その先は聞きたくない。


「オレ…」



「あ、あのっ!!」



鴻上くんの言葉を遮るようにあたしは言葉を重ねた。


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