211番
順風満帆に見える学校生活

中にはリア充と言うリアルで充実した生徒たちに紛れ込みながら

この殺風景な教室で受ける授業など

つまらなすぎてまさに自重していた俺は

ひそかに自分のことをリア重と呼んでいた


(ここ唯一笑えるところ)


どれくらい学校に通っただろうか


決してクラスに馴染んでいない俺は
周りからいい加減気持ち悪いと言う事を越え
居ないもの扱いされている
どうやら空気的なものになったようだ
それなら別に良い
空気なら空気で...

もしこれが大気汚染や排気ガスだったら
煙たがられるけれど
空気ならばむしろ必要
居ないに等しいが居ないとなれば逆に困る
空気と言うのは息ができなくなるからだ
そう考えたら自分の存在価値が見出せる
自分は空気なんだなら居てもいいんだ
というか居た方がいいんだと...

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