陽だまりのような物語
────2016年現在
「ごめん朝陽、別れてくれ。他に好きな人が出来た」
「……エッ?」
「そういう事だから、じゃあな。今までありがと」
「ちょちょちょ、ちょっと待って!!!納得いかない!私の何がダメだったの?!毎日朝お迎え行ってたし、休み時間はクラス違うけど毎時間会いに行ってたし、お弁当だってカイトの分まで作ってきてたし、放課後だって部活してるカイト観ながらずっと待ってたし、帰りも一緒に帰って別れた後は心配するだろうと思って秒単位でメール返信してたし、夜だって毎日電話して愛を語り合ってたじゃん!!!」
「そういうところが重いんだよ、もう耐えらんねーんだよ!!」
「…」
「お前のこと、嫌いになったわけじゃねえんだ。顔可愛いし。けど、重すぎて耐えらんねえ、ごめん」
「そんな…」
この言葉を言われてふられるのは、一体何回目なんだろうか。
市川朝陽
またふられました。