しあわせのかたち

それから毎日二人は

泣き、苦しんだ

お互い励まし合い

二人で病院に行くことを

決意した

裕也はその日仕事を休み

紗姫と共に病院に向かった

紗姫は車の中でも泣き続け

裕也はそんな紗姫の手を握り

涙をこらえていた

病院に着き受付を済ませ

二人は呼ばれるのを

時間が止まればいいと

願いながら待っていた

「佐藤さぁん、佐藤紗姫さん中へどうぞ」

看護師さんの優しい笑顔は

二人を見て悲しそうな顔になった

「佐藤さん、大丈夫ですょ!さっ中へ行きましょうか」

看護師さんは紗姫の肩を支え

中へ連れていった

裕也は後ろをついていった

中へ入ると女の先生がいた

「佐藤さん、とりあえず検査してみましょうか。ご主人は外で待っててください」

先生に言われ裕也は診察室をでた

「それでは足を開いて座ってください」

紗姫は先生に言われた通り足を開き座った

「力抜いてくださいね、大丈夫ですょ」

看護師さんも声をかけてくれた
冷たい器具がゆっくりと

入ってきた

痛かったけどあたしは

目をつぶった

「佐藤さん、妊娠3ヶ月ですね、おめでとうございます」

先生に言われ

あたしは何も言うことができず
一粒大きな涙を流した

「佐藤さん、私はこぅいう患者さんって言うか若い子をいっぱい見てきたわ。ツラかったね、だけどあなたも気を付けなかった否はあるゎ。もっと自分を大事にしなさい。決めるのはあなたょ!一つの命を無駄にしないでね、もちろんあなたも一つの命なんだから。がんばってね」

紗「はい。」

看護師さんの言葉はあたしの心に

突き刺さった
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