しあわせのかたち
あっと言う間に8月1日は訪れた
朝、紗姫は「行きたくない…いやぁぁぁぁ」と泣き続けた
裕也は嫌がる紗姫を抱き
車に乗せた
ふたりは涙を流し
手を繋いで病院に向かった
病院に着き看護師さんに呼ばれ
紗姫は手術室に運ばれた
先生が数を数えあたしは
目を瞑ってしまうのが怖くて
がんばったけど次第に目が重くなり
あたしは眠った
あたしは夢を見た
小さな天使があたしを見て
大丈夫だよ
また会える
信じてるから
そぅ言って天使は消えてった
カチャカチャとあたしの耳に残る音
あたしは怖くて目を覚ました
そこにはあたしの手を握る裕也
終わっちゃった
紗「あの天使は赤ちゃんだったのかな…行っちゃった、もぅいないんだね」
紗姫は泣きながら
お腹を撫でた
裕「紗姫、よくがんばったね。俺…お前を一生支えるから、守るから乗り越えような」
紗「裕也…ありがとう」