隣り合わせ
私の身体に異変があった。
眠くて、眠くて仕事もままならない。
胃も気持ち悪い。
もしかして…?
土曜日の曇り空。
今にも雪が舞い降りてきそうな感じ。
忘れもしない日。
近所の産婦人科へ向かう。
『おめでとうございます。三週目ですよ!』
口に手を当てて、医者から渡された一枚の写真。
『赤ちゃん?』
黒く影になっている所だって教えてくれた。
涙が…止まらない。
『かんちゃんの赤ちゃんだよ!』
私とかんちゃんの。
宝物だよ。
嬉しくて、急いでかんちゃんに報告したかった。
寒さで、震えながら…お腹を摩り、携帯電話を握りしめた。