隣り合わせ

「麻衣になんかあったのか?」

返事がこないからって、ほっといた俺も悪いけど。


だけどもあの妙な告白以来…。

俺からは、どうしてもメールができなかった。


麻衣は俺が原田さんの事が好きだと知っていたから。

麻衣の気丈な態度に、どう接していいかさえも…。


疲れていたんだ。


「なんかさぁ〜かなり元気ないみたいで!あいつも、心配しちゃってさぁ……」


ため息まじりに、亮は答えた。


麻衣の姉貴と付き合ってる亮。

この数日、麻衣は部屋に閉じこもったままだと、聞かされたらしい。
< 138 / 203 >

この作品をシェア

pagetop