隣り合わせ
「あっ。悪いな!?何も知らなきゃいいんだ。」
亮は、そう言ってシフト表を渡した。
「俺…。麻衣が分からないんだ。」
マジで、あいつの心の中が分からない。
いきなり、友達になろう!って言われてから。
突然、麻衣が俺の前に現れたり。
同じ図書館に通っていたことも。
そして、返事のいらない告白。
麻衣が、何を求めているのか?
不思議だったんだ。
「麻衣は、お前の事が好きなんだよ…ただ、それだけなんじゃねぇか?」
そして、
「勉強とか、色んなもの抱えてるお前に麻衣も…精一杯だったんだと思うよ?」
女の気持ちなんて、俺たちにはまだ未知の世界かもな?
亮は、苦笑いで答えた。