隣り合わせ

「あっ。悪いな!?何も知らなきゃいいんだ。」


亮は、そう言ってシフト表を渡した。


「俺…。麻衣が分からないんだ。」


マジで、あいつの心の中が分からない。


いきなり、友達になろう!って言われてから。


突然、麻衣が俺の前に現れたり。


同じ図書館に通っていたことも。


そして、返事のいらない告白。

麻衣が、何を求めているのか?

不思議だったんだ。


「麻衣は、お前の事が好きなんだよ…ただ、それだけなんじゃねぇか?」


そして、


「勉強とか、色んなもの抱えてるお前に麻衣も…精一杯だったんだと思うよ?」


女の気持ちなんて、俺たちにはまだ未知の世界かもな?


亮は、苦笑いで答えた。
< 139 / 203 >

この作品をシェア

pagetop