隣り合わせ

私と多分同じ位の年齢かな?


この世の中に、頑張っている人は沢山いるのだと思う。


私が選んだ道に、後悔はないけど…。


大学生になってたら?

どんな人生になったんだろう?

そんな事を考えるようにもなったりして。


かんちゃんからの、宝物を私は大事に暖めていけばいいよね。

木下さんは、隣りの部屋で頑張って勉強している。


何となく…目標がある木下さんを見て、私も元気を貰える。


だから…。


始めて、かんちゃんが居なくなって、体調が悪くなったあの日に…。


かんちゃん以外の、男性に助けて貰った木下さんに。


甘えたの…。


甘えたかったの。


私の過去を知らない誰かに。


愛する人がいなくなってから、私は甘える事ができなくて。


忘れてしまいそうで、どうしようもなく。


淋しくて…。
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