隣り合わせ
「何かあったか?」


亮は遅刻してきた俺を見て言った。


カバンとコンビニで買った晩飯を机の上に置くと…


「あぁ〜!!今、麻衣に会ったんだ。」


着替えながら、亮に伝えた。


「……元気そうだったか?」


そんな問いかけにも、俺は頭の中はぐちゃぐちゃで、首を傾げる事しか出来なかった。


亮は、机の上にあるコンビニ袋を指差して


「食ってないんだろ?さっさと食べたら〜?
それまで、いるから!」


そう言うと、カウンターへ戻って行った。


ため息しか出ない。


麻衣は何か?


知ってるのかもしれない。


図書館で、原田さんに会ったと言った。


きっと…。


麻衣の目は何かを……


言いたそうな感じだった。


俺は、すっかり冷たくなった、弁当を無我夢中で食べた。


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