隣り合わせ
『コンコン♪』


「誰だよ?」


俺の寝起きは機嫌最悪!

今日も、暑いじゃん。

こんな所に訪問者?

また勧誘かよ?

「…ったく…」

汗を拭きながら、玄関のドアを開けた。


「こんにちは!」


「・・・ども?・・・」


そこに立っていたのは、

肌の色が白く、髪の毛がショートカットで・・・。

上から下までチェックのワンピースを着た、女の人だった。


「今日隣りに引っ越して来ました。原田と申します。」


そして、

「これ、どうぞ!」

今どき?

珍しくないか??

こんな土産なんて・・・。

隣りに誰が住んでるかなんて?

分からない世の中で。

こんな狭いワンルームで。
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