隣り合わせ
澄み切った空。

ひこうき雲。

熱い体温。

道端に堂々と咲く向日葵。


あなたが太陽だったら?


私は…何だろう。


かんちゃんを愛した夏。


「理香?今度、近場で旅行いこうか?」


缶ジュースを飲み干した、かんちゃんは突然言った。

いつも?
驚かしてくれるよね!


でも…嬉しいんだ。


「近場だったらね…♪」


かんちゃんは、高校を卒業して、ガソリンスタンドで働いている。


告白は私から…。


初恋だった。


外見は周りの男の子と変わらない。


しいてあげるなら、瞳が大きい所。


好きになった。


ただ…それだけ。


理由なんてなくて。


かんちゃんという男性を。


愛おしいと思った。


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