隣り合わせ
「麻衣???」
ニコっと笑って、会釈する。
何で、こんな所に居るんだよ!!
「なに?
物思いにふけってるの!?」
小さな声で話す麻衣。
「な・なんで此処にいんだよ!」
ふくれっ面して、俺の目の前に大きな鞄を見せた。
「私、受験生です!!図書館来て悪い?」
「はっ!!そうなんだ…。じゃ!頑張れな〜」
えっ
受験生…?
「今日は、勉強しないの??」
囁く麻衣に思いっきり後ろを向いた俺。
「イテっ!!」
寝違えた首に痛みが走る。
「なんで?知ってんだよ!!」
「いつも、見てたから!」
真顔で言う麻衣。
はぁ〜〜?
「麻衣も、ここで?」
「だから、受験生だって言ったじゃん。」
まじっすか……。