アシタノヒカリ
そして、何も言わずに佑里ちゃんの家に連れて行かれた。
そこには、旦那さんも子供もいた。
なのに、旦那さんも優しく迎え入れてくれた。
本当に、温かい家族だと思った。
「……少しは落ち着いた?」
温かいコーヒーを飲みながら、佑里ちゃんがそう言った。
私は、静かに頷いた。
ぐちゃぐちゃだった頭の中も、少しは落ち着いた。
だから、ゆっくり今日あったことを話した。
口に出せば、事実だと認めるしかなくなって、また涙が溢れてくる。
静かに聞いていた佑里ちゃんだったけど、表情はだんだん崩れてきて怖くなっていた。
「何それー!
その女、あきらかに仕組んでいるしっ!」
話し終わったとたん、佑里ちゃんは怒り出した。
「翔太も翔太だよ。そんな女庇うなんて。
信じられないっ」