アシタノヒカリ



そんな時、少し離れたところで私たちを見ていた旦那さんである和樹くんの腕から、2人の子供の楓ちゃんがするりと抜けてこっちへ来た。

ポテポテと歩いて来たかと思えば、私をじっと見たあと、私の頭を撫でた。



「ちーちゃん、ママにいじめられたの?」



頭を撫でながら、そんなことを言う楓ちゃんが可愛くて癒される。



「ママにいじめられた訳じゃないよ。ありがとう」



楓ちゃんに向かってにっこり笑えば、楓ちゃんも笑う。



「あたしは、ちーちゃん、すきだよ」



そう言って、私に抱きつく。



「私も楓ちゃんのこと好きだよ」



ぎゅっと抱き返すと、キャッキャッと笑う。




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