アシタノヒカリ
「佑里は来ちゃダメだからねー。既婚者なんだから」
「行きませんよー。さすがに、旦那に怒られます」
そう言いながらも、どこで何人とやるのかを聞いてきた。
そんなに気になることだろうか。
行かないと言ったものの、来るつもりだろうか。
途中で乱入とか。
「さぁ、今日こそゲットするわよー!」
佑里ちゃんの様子を不思議に思いながらも、大きな声に思考が途切れた。
やる気満々だ。
私は、そこまでの元気はない。
合コンへ行くと決めても、付き合いを望んでいる訳ではないから。
いくら全てを絶ちきっても、心は絶ちきれない。
忘れられていないんだ。
未だに翔くんの存在は大きいのだから。