アシタノヒカリ
「ゆ、佑里ちゃん、大丈夫だって……」
そう答えるものの、心配そうな佑里ちゃんの表情は変わらない。
「全部、翔太のせいだからねっ」
キッと睨み付けるように翔くんを見る。
「分かっています。全部、俺が悪いから」
佑里ちゃんの言葉を否定することなく、頷く。
「まだ、何も話していないんでしょ?
とりあえず、家まで送るから」
そう促されて佑里ちゃんの車まで行くと、運転席には和樹くん、助手席には楓ちゃんが座っていた。
「ちーちゃん」
私を見るなり、両手を広げる楓ちゃんを抱き抱えるようにして、後ろに座った。
その隣には翔くんが、助手席には佑里ちゃんが座って車は動き出した。