アシタノヒカリ



どんな理由にせよ、佑里ちゃんがいてくれて本当に助かった。

1人でいたらたぶん、色々なことを考えてしまう。

泣いて過ごしたかもしれない。


結局、帰ったのは次の日の夜が明けてずいぶん経ってからだった。



「知那、自分んちに帰る?」


「もちろん帰るよ。
これ以上、佑里ちゃんに迷惑かけられないし」


「別に、迷惑だなんて思わないからいいのに」


「それでも、旦那さんと子供がいるんだから邪魔しちゃダメでしょ?」


「そんなこと、気にしなくていいのに」



そう言うけど、邪魔に違いはない。

それに、楽しくて良かったけど、眠りたい。

そう思って、佑里ちゃんと別れてから足早に帰った。

ベッドへダイブしたいのを我慢して、シャワーをあびてから、眠りについた。




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