きみが望めば
「なっ、どうして?!」
「嫌か?」
「え?何が?!」
ダンスを止めようとする莉乃を抱き上げ、隣の会場へ。そして屋外へ開かれた扉へ。
ぎゅっと莉乃の小さな肩を抱いた。
「俺では嫌か、と言った。」
客たちのざわめきが聞こえてきた。
アル王子が近づいてくるのだろう。
「莉乃。俺はもうガイドじゃない。この世界の登場人物のひとりになった。香りのせいとは言え、主人公を襲うとはガイド失格だ。」
莉乃が眉根を寄せる。
「あたしのせい、、」
俺ははっきりと首を振った。
「違う。お前のせいじゃない。この世界の登場人物のひとりになることは俺が望んだことだ。莉乃とハッピーエンドに行くために。
そしてそれが、莉乃、お前も望んでくれるのなら嬉しい。」
俺は莉乃の瞳を覗き込んだ。
「嫌か?」
「え?何が?!」
ダンスを止めようとする莉乃を抱き上げ、隣の会場へ。そして屋外へ開かれた扉へ。
ぎゅっと莉乃の小さな肩を抱いた。
「俺では嫌か、と言った。」
客たちのざわめきが聞こえてきた。
アル王子が近づいてくるのだろう。
「莉乃。俺はもうガイドじゃない。この世界の登場人物のひとりになった。香りのせいとは言え、主人公を襲うとはガイド失格だ。」
莉乃が眉根を寄せる。
「あたしのせい、、」
俺ははっきりと首を振った。
「違う。お前のせいじゃない。この世界の登場人物のひとりになることは俺が望んだことだ。莉乃とハッピーエンドに行くために。
そしてそれが、莉乃、お前も望んでくれるのなら嬉しい。」
俺は莉乃の瞳を覗き込んだ。