きみが望めば
護衛の兵士たちが動くのが見えた。
莉乃の俺を掴む手をそっと解き、囁いた。
「大丈夫だから。俺を想っていて。そうすれば力になるから。」


「必ず迎えにくる。」
「っ!!」

俺は闇の中へ駆け出した。



どれほど莉乃を連れて行きたかったか。。
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