きみが望めば
そんな気持ちが伝わったのか、アル王子はあたしをソファに促すとおやすみを言ってくれた。

「ゆっくり休むんだよ。念のため部屋の前に見張りを付けておくから、安心しておやすみ。もし何かあればいつでも呼んでいいからね。」

優しく頭を撫でられる。
「部屋をありがとう。」

にこりと微笑んで王子は部屋を後にした。

夜風が吹いてきて、あたしは全身の疲れを一気に感じた。
どわぁぁー、、っと、気だるさに押し潰され、しばらくソファから立ち上がれそうにない。




そのまま、ぽてっとソファに横になった。
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