きみが望めば
「あたしだって急にこの世界に連れてこられて、王子とハッピーエンドに行かなきゃ帰れないだの、突然お城に連れてこられたり、香水の香りのせいで襲われたり、ひとりしかいない頼れる存在のラファまで変になっちゃっていなくなったり、でもまた現れたときにはガイドを辞めちゃっててそれがあたしのせいとか、王子には甘いこと言われてたけど本当なのか分からなかったりとか、、!!とか、とか!!もー、なのに一気にファーストキスも2回目も3回目も!何でかキス、、されちゃってたりとか!どーしろっていうのよーーーっ!!」
はぁ、はぁ、はぁ、、

肩で息をする。あたしも小鳥相手にまくし立てていた。
< 119 / 175 >

この作品をシェア

pagetop