きみが望めば
「ねぇ、小鳥さんは名前なんていうの?」

「え?ソーゾーしてみろって?名前まで?んー、、」

「ピーちゃん?ピヨちゃん?、、女の子だよね?」

「お姫様、」
どきっとして振り返ると、エプロンを付けた女の人が部屋の入り口に立っていた。
「何度か外からお声をかけたのですが、お返事がなかったので、不審な声があったとのことですし、まさか、、と。」
「ぁ、そ、それで!」
小鳥さんの声、ほんとに他の人には聞こえてなかったのかな?あたしと今しゃべってたの、バレてないのかな?

「お姫様、何か御不便なところでもおありですか?何かお一人でお話しされていたようですが。」
よかった、、!ほんとに聞こえてないんだ!
「いいえ、不便だなんて!」
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