きみが望めば
朝食の場に着くと、ひとり分の用意だけがされてあった。
アル王子は昨夜泊りだった国賓のお客様たちと朝食を取っているらしい。
あたしはぺこぺこだったお腹にとびきり美味しい朝ごはんをたーくさん詰めた。
「美味しいっ!」
こんな美味しいごはんがいつも食べられるなんて、うらやましいわー。

朝食が済むと、あたしはすぐに部屋に戻ることにした。ラファのことが気になっていたから。
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