きみが望めば
優しい、ソラを思わせる微笑みでそう言って、
ラファは立ち上がった。

乾かしていた服に袖を通している。
神話の神様みたいに綺麗な身体が隠される。

「そろそろ行くか。」
「香りの、、せい?」

「あたしの、香りのせい、、なだけ?」
ラファの背中を見つめた。
振り返った彼は、無表情。
何を思っているか読めない。

ラファの金色の瞳を見つめた。

その金色の輝きがどんなにセクシーでみとれてしまいそうでも、今は、今だけは負けないんだから。


ゆっくり近づいてくるラファ。
まるでタカが獲物を狙う時みたい。

ま、眉根が寄ってる?
怒ってる??


やっぱり、、
目を逸らして俯いてしまった。



「俺の心が読めるか?」
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