きみが望めば
きれいな顔。ラファの時には顔まで見れなかった気がするけど、ソラってきれいだなぁ。
思わず見とれてしまう。

ぎゅっと抱きしめられた。
「っ!」
「そんなに見つめないでください。」
きれいな顔がどあっぷになった!

そんな顔立ちなのに胸板はしっかり厚くて、自分とは違うと感じさせる。

「あ、ソラがきれいだから。つい見とれちゃって。」
本当のことだから、そのままつたえた。
ほんと、ソラならこんなに素直に言えちゃう。
不思議。どうしてだろ?お兄さん、みたいな感じなのかな?

「貴方をハッピーエンドにお連れしなければなりませんからね。大切にお守りしますよ。兄ではないですが。」
ぱちんとウィンクをした!

?!

「やっぱり心が読まれてるー!」
ソラは軽やかに笑いながら腕を解いた。
もしお兄さんがいたら、こんな感じかな?

ソラを追いかけて、おしゃべりしていたら一面草原だったのが顔をのぞかせる花の数が増えてきていた。
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