きみが望めば
「ご主人のところに連れて行ってくれるんですかね?乗りますか?」
雲は広がり始めていた。
こくん、と頷くとソラは白馬に跨がり、あたしを馬上へと引き上げてくれた。
お姫様みたい!
しおれてた気持ちがちょっとわくわくしてきたみたい!

ふふっと笑うとソラに後ろからぎゅっと抱きしめられた。
「大丈夫ですよ。」

何のことを言っているのかわからないけど、ソラに言われると安心できてしまう。ついさっき会ったばかりのはずなのに。
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