きみが望めば
「???」

なんだ?この反応は?
その子は首を傾げたまま、よくわからないという表情だった。

「貴方のお名前は、、ぇーと、咲希さん?」
レドが客用の声を出した。

「咲希は妹よ。私は莉乃。どうして名前を知ってるの?」
莉乃と名乗った少女は俺たちを見比べた。

「ぁ、ちゃー。ソラぁ、これこれ。」
「ん?」

レドが手元の帳簿を指差すので、それを見に行く、そこには「絵本咲希」と名前があった。

つまり俺は人違いでこの子を連れてきてしまったらしい。
ぁー、俺としたことが。
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