きみが望めば
「ブルー、だめだよ、僕と姫の間に割り込んじゃ。」
「あ、あなたの馬だったの?」
にこっと微笑んでヒラヒラの王子は答えた。
「そうだよ。僕の愛馬、ブルーアルフォンソ。」
言いながらもあたしの手を取り、甲にくちびるを押し当てようとする。
「や、やめて。。」
慌てて手を引っ込める。

「挨拶だよ?姫は恥ずかしがり屋なんだね。可愛いよ。」
くすっときれいな笑みを見せる。
だけどあたしの気持ちはヒラヒラふりふりについていけなくて、、とまどう。
「あなた、、は?」

ほんとにこの人が王子だったらどうしよう、、?
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