きみが望めば
13.再会
「黒雲が取れてきたな。」
いつ間にか窓辺に立っていた。
緋色の髪にマントを肩に羽織り、金色の瞳をした、、ラファだった。
「ラファっ、、!大丈夫なの?!心配し、、」
「お前が素直に気持ちを受け入れれば、王子さまとハッピーエンドだな。」
強張った声。
「ラファ、香りの影響がまだあるの?ソラは?ソラは大丈夫なの?」
ラファの声が強張っているのが気になったけど、金色の瞳が懐かしいと思った。
あんなに嫌がっていたのに、こわくなかった。
駆け寄ろうとして、ラファの手に止められた。こちらに手のひらを向けて、来るなと、伝えている。
「ぁ、、香る?まだダメなの?」
あたしは首筋や手首、鎖骨、耳たぶの後ろの香水をつけたところを手のひらで拭った。
「これで消える?どう?薄くなった?」
「そんなことでは、」
もっともっと拭った。香水、少しだけにしておけばよかった。後悔した。
「おい、やめろっ。」
ラファが大股に近づいてきて手首を掴んだ。
ぐいっと引っぱられる。
手首は擦れて真っ赤になっていた。
鎖骨も耳たぶの後ろも首筋もひりひりする。
いつ間にか窓辺に立っていた。
緋色の髪にマントを肩に羽織り、金色の瞳をした、、ラファだった。
「ラファっ、、!大丈夫なの?!心配し、、」
「お前が素直に気持ちを受け入れれば、王子さまとハッピーエンドだな。」
強張った声。
「ラファ、香りの影響がまだあるの?ソラは?ソラは大丈夫なの?」
ラファの声が強張っているのが気になったけど、金色の瞳が懐かしいと思った。
あんなに嫌がっていたのに、こわくなかった。
駆け寄ろうとして、ラファの手に止められた。こちらに手のひらを向けて、来るなと、伝えている。
「ぁ、、香る?まだダメなの?」
あたしは首筋や手首、鎖骨、耳たぶの後ろの香水をつけたところを手のひらで拭った。
「これで消える?どう?薄くなった?」
「そんなことでは、」
もっともっと拭った。香水、少しだけにしておけばよかった。後悔した。
「おい、やめろっ。」
ラファが大股に近づいてきて手首を掴んだ。
ぐいっと引っぱられる。
手首は擦れて真っ赤になっていた。
鎖骨も耳たぶの後ろも首筋もひりひりする。