きみが望めば
見上げると、鋭い金色の光。

ポロポロっと雫が頬を伝い落ちていく。

ラファが眉根を寄せたのを見て、慌てて俯いた。泣くなんて、ばかみたい。

心配で不安で会いたくて仕方がなかった。
だから、会えて安心したから。。
涙が。。

もう止まらなかった。

ポロポロ、ポロポロ、、涙でぐちゃぐちゃのあたし。


「どうして泣く。」

心が読めるくせにどうして今そんなこと聞くのよ、安心したからでしょ!?あたしの心を読んでよー、ばかーっ!!

「ひっ、、く、ひっ。。ぅ、、ひ」
もう言葉にならない。



ラファはその手をあたしの後頭部に載せ、撫でてくれた。
優しいソラみたいで、またまた涙が溢れた。

「わかった。もう大丈夫だ。」

「大丈夫だから、、泣くな。」
ぎゅっと抱きしめられた。

「。。泣くな。」

ソラもラファもよく「大丈夫だ」って言ってくれてたのを思い出す。
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