きみが望めば
なのにラファは、その小瓶をすっと手にとって嗅いで見せた!
「だめだよ!ラファ、またおかしくなっちゃうよ!」
ふっと笑うラファ。
「おかしくなる、、確かにこの香りがきっかけだったはず。だが、今は違う。」

小瓶を握ったまま、あたしを見下ろす。
金色の瞳が甘やかに光る。

ラファの雰囲気が、、


そっと耳たぶの後ろにも触れてくる。
「ラファ、、どうしちゃったの?、、」
首筋にそっと触れる、、
あたしの心臓が高鳴る、、

雰囲気に飲み込まれそう。
ラファをとても近くに感じる。。



「ほら、こうしてるだけでこんなにも甘く香ってくる。」
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