きみが望めば
「もう制御はできないが、いいのか?」

後ろから伸びてきた腕が扉を押さえた。




耳元に囁く、甘い声。

身体の芯がゆるみそうになる。



「あたしは、ちゃんと望んでハッピーエンドに行きたいの。まだ誰となのかわからない。。
ガイドして。」
「ふ、、わかった。」

すー、、っとラファの気配が消えた。
消える間際、抱きしめられた気がした。


「まぁ、お姫様!どうされたのですか?!」
扉が開いて、お手伝いさんにボロボロの顔を見て驚かれた。


忘れてた、、
泣きはらしてボロボロになってたんだった。。
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