きみが望めば
「ここであんたの望み通りの相手に会わせてやるって言ってんだよ。」
金色の瞳が莉乃を見下ろした。
ぞくっとするけど、魅力的な瞳だった。


「こいつの言うファンタジーの世界、まぁ、望みが叶う世界、ここのことだよ。」

「?こいつ?」

金色の瞳がにやっと笑うように揺らいだ。
「俺とこいつは身体を共有してるの。」

莉乃は目を丸めた。

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