バンドマンに恋をした。

恋をするのに時間なんていらない。

貴方には一目惚れだった。

駅でフライヤーを配る貴方。


「よかったらライブ来てください!
お願いします!」


必死に通る人たちに声をかけている。

そう、あたしもその一人だった。

目の前に出された一枚の紙。

手に取ると、


「手に取って頂きありがとうございます!
ライブ来てくださいね、待ってます」


そう言ってくれた。

何気ない一言に、嬉しさがこみ上げた。


「行きます」


そうあたしは呟きその場をあとにした。

ドキドキが止まらない。

まさか、バンドマンに恋をするなんて・・・

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