A RUTHLESS KILLER

「おはよー……てかみんな早いね」


 続いて出てきたメイはまだ眠そうな目をこすっていた。

 今日はデニムの短パンにやはり大きめの白いTシャツにスニーカーといった楽な格好だ。


「みんな起きたね、じゃ、昼御飯の用意しようか。外でバーベキューにしよう。天気もいいし」


「わっ、それいい! 絶対さんせーい!」



 両手をぐーにして顎におき、膝を曲げてぶりっこする春は早速アリの横をキープし、腕に手をまわしながらぐいぐいとログハウスの中へアリを引きずっていく。



「ちっ。春のおかげで聞きそびれたぜ」

「って、なにを?」

「あ、いや、こっちのこと。なんかさ、アリの様子変だったから」

「ふーん」

「聞いたらちゃんと言うって」

「ふーん?」

「ちょっとメイちゃん?」

「うそうそ。あはは。そんじゃ、こちらも昼御飯の準備にかかりますか」


 ニカッと笑ったメイは踵を返し、春たちの後を追った。

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