貴方に見せられて

検査が終わり

仁の身体に異常がないのが確認された

仁は目を覚ますまでは

この病院に入院することになった


「木野下さん、ありがとうございました」

木「お礼を言われるような事は
してねえよ。元はと言えば
こっちの問題に巻き込んじ
まった俺が悪い。」

「…」

木「本当にすまなかった」


こんな時にこんなことを思うなんて

不謹慎かもしれないが

木野下さんモデルやってくれないかしら?

黒髪のウルフカットに

センスのひかるピアス

今にも消えて無くなってしまいそうな

儚さ…美しいと思わずにわいられない

……こりゃもう職業病ね


?「テツ」

木「若!」


若?

木野下さんが見ている方に顔を向けると

ミルクティーブラウンの髪に整った顔

180㎝ぐらいの男が立っていた


若「初めまして、白石 理緒
(しらいし りお)と申します。
今回はウチの者が事件に
巻き込んでしまいすみませんでした」


そう言って頭を下げてきた



白石 理緒

日本でこの名を知らないものは

いないだろう

実家である日本二大組

とまで呼ばれた白石組を

ベースに高校卒業と同時に企業

今となっては世界三大コーポレーション

とまで呼ばれる白石コーポレーションを

作り上げた男

雑誌で見たことはあったが

本物を見るのは初めてだ



「頭を上げてください。
私は神木綺と申します。
怪我をした親友は無事でしたし、
私も怪我1つしていませんから
ご安心ください」


白「そうですか、なら良かった
ですが、こっちの問題に巻き込んで
しまったのは事実。
それなりの対処はさせて
いただきます」

?「それなりの対象って
治療代を全て払ってくれるとか?」


後ろを振り返るとそこには

壁にもたれ掛かって

妖艶な笑顔を浮かべる仁が立っていた







said綺 end

































































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